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フィリピン投票日に居合わせた日本人の感想6つ(西川)

2022年5月9日、新たなフィリピン大統領が選ばれました。たまたま出張していてフィリピン統一選挙に居合わせた日本人として、その様子を記録しておきます。(個人の感想であり政治的な意図は全くありません)

1.ポスターがカオス


推し候補をみんなが好きに貼ってるようで、選挙期間中は街のあちこちにポスターがカオス。

2.投票率が高い


80%以上、選挙というかお祭りです。マニラに出稼ぎへ来ている人たちの多くは、田舎に住民票を残したままとしており、選挙のために数時間かけて帰省。さらに、統一選挙として大統領から市議会議員まで総入れ替えで6年に1回開催されるため、お祭り騒ぎです。自分の意志でトップを決められるというのはうらやましいです。

3.期日前投票がない


僕はよく期日前投票を利用します。自分の都合で日程を決められるから。フィリピンでは期日前投票制度がないそうです。だから、なおさら当日はお祭り状態に。

4.海外投票がある


フィリピン人の10人に1人は海外へ出稼ぎに出ており、国民の英雄と呼ばれている。彼らが帰国せずとも投票できる仕組みを各国の大使館に備えていて、投票出来るようになっている。日本も海外で投票できるらしいが、最近のニュースで最高裁審査出来ないことが違憲とされて問題となっていましたね。

5.マークシート投票


日本の選挙方式と大きく違う点がこれ。日本では記名式だけど、マークシート式。前述の通り大統領から市議会議員まで1枚の長い長い紙をもらってマーク。それを専用のスキャナーにかけて、レシートをもらい、間違いがないか確認して終わり。Aさんに投票したはずがレシートにはBさんになってた!インチキだ!などホントかウソか分からんSNSが飛び交ってました。

6.オンライン開票


これも優れている。マークシートスキャンした結果は瞬時に開票・集計できてます。その後、目視での確認もするようで、決定となるには2週間以上かかってましたけど。

友好国へのイメージアップを!


ということで、ボンボン・マルコスが次期大統領として選ばれました。海外の僕らにとっては父親の印象が悪く、なぜフィリピン国民はマルコスを選んだのだろうと思っていることでしょう。僕もそうです。現地の社員に聞いてみると、①好景気だった父親マルコス時代を知る祖父母からの影響、②影響を受けた若者がSNSで拡散、③特に政策を語らず「強いフィリピン」を目指す単純なスローガン、この3点が理由だと感じました。次期大統領には、まず友好国へのイメージアップをしてもらいたいと思います。

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